甲状腺の病気が引き起こす不妊症

不妊症の原因は様々ですが、女性の不妊の原因に的を絞ってお話ししますと、
女性の不妊症の原因の中で最も多いものはホルモン異常と言われています。

ホルモン異常は、卵巣や脳下垂体のホルモンが原因となることが多いようです。
卵巣や脳下垂体以外の原因としては、甲状腺に関わるバセドウ氏病の疾患が
多いと言われています。

特に甲状腺の疾患は女性の比率が非常に高い疾患です。
女性は男性に比べて、約4倍もバセドウ氏病の発症率が高いと言われています。
バセドウ氏病は、遺伝することで発病する確率が高い疾患ですが、最近ではストレス性の
ものも増えています。

バセドウ氏病は、心理的な要因や社会的な要因により発病する甲状腺ホルモンの
疾患の中では、代表的な病です。

このバセドウ氏病は、甲状腺ホルモンの異常をきたしますので、女性の不妊症の
原因の一つとなってしまいます。

バセドウ氏病などを発病することにより、甲状腺ホルモンに異常をきたすと下記のような
身体の異常が起こります。

○発育障害
小児の甲状腺ホルモンが欠乏すると、身長が伸びません。
また、小児体形などの発育障害になることがあります。

○新陳代謝の悪化
バセドウ氏病にかかると、体内の新陳代謝が悪化します。それにより多汗になります。
人によっては、食欲旺盛なのに身体がやせていく、と言った身体の変化があります。
また、頻脈などの症状も現れます。
(新陳代謝とは、人体の中で行われている古いものと新しいものとが入れ代わることです。)

またバセドウ氏病は、神経過敏になってしまうことから、情緒不安定になりがちです。
そのため、バセドウ病ではなく、精神疾患として精神科へ通院されている患者さんも
時々ですが、あるようです。

バセドウ氏病は、甲状腺の異常もきたすために、甲状腺刺激ホルモン過剰の状態に
なりやすいのです。

甲状腺刺激ホルモンが過剰になると、内分泌に影響を及ぼします。
甲状腺刺激ホルモンが過剰になると、まず体内のホルモンバランスが全体的に崩れてしまいます。
それにより生殖機能に影響を及ぼすホルモンにも異常な働きをするようになります。

生殖機能に関与するホルモンが正常に働かないため、生理不順や無月経になってしまうのです。
その為、不妊症となってしまいます。

また、ホルモンバランスが崩れる事により、体調が悪化し、精神にも影響を及ぼします。
体調の悪化と精神状態のアンバランスさが妊娠しにくい体質へと変化していくことになります。

そのため、甲状腺に異常がある場合には、甲状腺の治療を行なう事が先決となります。
そして内分泌機能の正常化を図ることに重点を置き、治療は薬物治療と外科的治療、
放射線を使う治療法を行ない、甲状腺異常の正常化を図ります。

一般的な不妊治療は甲状腺の治療が終わり、内分泌機能が正常化した状態に戻してから
行うこととなります。

不妊治療の専門クリニックの医師は、内分泌系に精通している専門医であることが多いようです。
内分泌に異常が見つかったら、不妊治療専門のドクターに相談しながら、不妊治療を進めていくと
効率的に治療ができるでしょう。

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